「新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言」状況下における大型連休を迎えました。当サイトでは全国の人気温泉地における休業の状況を定期的に調査しております。前回調査の4/25時点以降、群馬県、兵庫県を始め、市町村単位でも宿泊業(特に行楽目的となり得る宿泊業)に対する休業の要請が行われました。今回は、大型連休初日の4/29時点の状況を掲載させていただきます。
調査方法は前回同様です。宿泊予約サイト(じゃらんnet)のエリア指定検索を使い、連休前後の各日において「販売されているプランが1つも無い=休業」とみなし、エリア内の登録施設数に対する休業軒数の比率をまとめています。
※この方法では「既に満館のためプランが売られていない」施設も休業施設とカウントしてしまうことになります。しかし、人の移動自粛がこれだけ叫ばれている中 満館の予約を得ているケースは(1日1~2組限定の宿といった小規模施設を除き)非常に稀だと考えます。
(休業宿泊施設の多い順に赤->黄色->緑と色付けしています。)
前回(4/25)時点と比較して読み取れるポイントは以下の様なものです。
①大型連休中の休業率上昇
大型連休中の休業率は全ての人気温泉地において上昇しました。また、前回調査では100%近い休業となっているのは山形県蔵王温泉のみでしたが、現時点で東海の温泉地H、関西の温泉地Jなどがこれに続いています(どちらも自治体からの宿泊業休業要請を受けての対応結果となっています)。
②休業期間の(やや)長期化
5/7以降の休業状況にもやや変化が見られます。黄色網掛け箇所は休業施設の比率が40%~59%であることを表していますが、前回調査では「5/15頃までがほぼ黄色」であったのに対し、今回調査では「5/31まで黄色が増加」しています。国会では緊急事態宣言期間延長の議論が始まっていますが、何らかの発表がなされる前に自主的な休業延長を選択した施設が一定数存在することを表しています。
5/6以降の緊急事態宣言のあり方によって、ホテル・旅館の休業状況は変化してゆくはずです。当サイトでは引き続き調査継続してゆきたいと考えております。
各時点での調査結果一覧
2020/04/25時点 ゴールデンウィーク前の状況
2020/04/29時点 ゴールデンウィーク中の状況 (本記事です)
2020/05/05時点 緊急事態宣言の期間延長決定(5/4)後の状況
2020/05/17時点 39県の緊急事態宣言解除(5/14)後の状況