
「新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言」状況下における大型連休を迎えるにあたり、各自治体では宿泊施設へも連休期間中の休業を要請する検討が進められています(山形県[4/16]、三重県[4/20]など早期に要請済みの自治体もあり、その後各地で同様の要請が行われつつあります)。
そこで今回、全国の人気温泉地における宿泊施設の休業状況について調査を行いました。宿泊予約サイト(じゃらんnet)のエリア指定検索を使い、連休前後の各日において「販売されているプランが1つも無い=休業」とみなし、エリア内の登録施設数に対する休業軒数の比率をまとめています。
※この方法では「既に満館のためプランが売られていない」施設も休業施設とカウントしてしまうことになります。しかし、人の移動自粛がこれだけ叫ばれている中 満館の予約を得ているケースは(1日1~2組限定の宿といった小規模施設を除き)非常に稀だと考えます。
(※休業宿泊施設の多い順に赤->黄色->緑と色付けしています。)
この表から読み取れるいくつかのポイントがあります。
①いつまでを休業としているか
網色の変わる節目は大きく3回あります(5/6、5/15頃、5月末)。5/6は緊急事態宣言の終了予定日であり、ここまでを休業としている施設が最も多いのですが、5/7以降であっても休業比率は概ね40%~50%程度。半数程度は再開に慎重であると考えられます。休業比率10%台のエリアが増えてくるのは6月に入ってからであり、5月いっぱいを休業と決めている施設も2~3割あることがわかります。
②エリアによる違い
連休中であってもエリアによって網色が異なります。北海道の温泉地A、中国地方の温泉地K、九州の温泉地Mなどは他の地域と比べて休業軒数の比率は低めです。ただ、図中の注釈にも書いたのですが、調査方法の都合上ビジネスホテルなど業務宿泊で利用される施設も含んでいる点には注意が必要です。また、今後の自治体からの要請等により変化してくる可能性は十分にあります。
③休業率100%の地域もある
山形県では4/25から5/10の間、宿泊施設へも休業要請を行いました。東北の温泉地D(蔵王温泉)の休業率がほぼ100%となっているのは、この要請を受けての施設側対応の表れだと捉えることができます。
上の図は蔵王温泉の休業軒数比率を日別にグラフ化したものです。4/23時点が青、4/25時点が赤です(この間の4/24には東北と新潟の7県知事と仙台市長、新潟市長による「大型連休中の県境をまたぐ外出自粛」を要請する共同宣言が出されました)。
自治体の今後の動き、5/6以降の緊急事態宣言のあり方によって、ホテル・旅館の休業状況は変化してゆくはずです。当サイトでは今後もこの調査を継続してゆきたいと考えております。
各時点での調査結果一覧
2020/04/25時点 ゴールデンウィーク前の状況 (本記事です)
2020/04/29時点 ゴールデンウィーク中の状況
2020/05/05時点 緊急事態宣言の期間延長決定(5/4)後の状況
2020/05/17時点 39県の緊急事態宣言解除(5/14)後の状況